スイスでお仕事ライフ

スイス、チューリッヒで仕事を始めて10数年。職場での日常をつづりたいと思います。

職歴社会、スイス。

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スイスで仕事を探す。

滞在許可がある方について、です。

私のように、結婚して相手がスイス国籍を持っている場合でも、スイスに住んで5年が経過するまでは、B 許可証しかもらえません。

A、B、C,と滞在許可があり、Aは季節労働者

一年に2か月は自国へ帰ることが前提です。

スイス人と結婚した場合、自動的にBがもらえます。

このB許可証で求職することはできますが、雇用主はスイス人あるいは永住許可、C許可証を持っている人でなく、B許可証保持者を雇用する必要性、特別な理由、がなければ雇用できないのです。

日系の会社などに就職する場合、比較的容易に理由を付けることができますが、スイスの、日本とあまり関係のない企業の場合、少し難しくなります。

私がスイスへ来た20数年前は、景気の良い時代で、運よくすんなりと就職先が見つかりました。

日本でしてきた仕事と同じ分野で、あるスイス企業に、すぐに決まりました。

特別な必要性は、向こうで考えてくれて、私は特に何もしなくてもよかったです。

人手不足だったのでしょう。

スイスに住んで5年が経過すると、C許可証をもらうことができます。

C許可証 は永住許可になるので、スイス人と、言葉のハンデ等を除けば、同じ扱いで求職ができます。

今の職場に来る前、子育てが一段落かな、という時、再就職したくて、お仕事探しをしました。

かれこれ10年前。

この時はもうC 許可証を持っていたのですが、子持ちでもう若くはないアラフォー世代、しかも子育てで長い間、家庭にどっぷりと浸かっていた時です。

どうしてももう一度外で働いてみたくなったのです。

景気は悪く、スイス人でさえ、就職難の時でした。

スイスは学歴も大切ですが、学歴社会ではありません。

学歴より職歴が大事、職歴社会です。

何をしてきたか、が問われます。

私は主婦のパートの感覚で、なんでもいいから、時間的に楽で、子育て中でもできることを、と思い探しました。

と、ある施設の中にある、子供たちを遊ばせるプレイルームのお世話係さん募集、の広告が目に入りました。

これなら、子育てを経験したことで有利になるかも、と思い履歴書を送ってみました。

数日後、その会社の人事の方からお電話をいただきました。

そこでおっしゃられたのは、私の職歴とそのお仕事が全くあわない、と。

どうして今までお仕事していた分野で探さないのですか?と聞かれました。

私は、子育てでかなりの年数、専業主婦で過ごしてきたので、再就職は今までの職種では難しいと思いました、と正直に答えました。

その方は、

「そんなことはありません。今までしてきたお仕事の分野で探してみてください。その上で見つからないので、というのであれば、私にいつでもお電話をしてください。」

とまで親切におっしゃって下さいました。

それなら、と思い、以前働いていた、スイスの大きな企業の人事にメールを出してみました。

子育てで数年ずっと家庭にいたし、初めはまた研修も必要だと思うこと。そしてこれからもすぐに100%働く、というわけにはいかないのですが、と書いてみました。

結果、その企業ではない別の企業ですが、前と同じ職種で再就職できました。

自分の職業、プロフェッショナリティを大切にしないで、他のお仕事を、簡単かも、と思い安易に履歴書を送った自分に恥ずかしい気がしました。

プレイルームのお世話係さんには、それにあった職業経験が必要だったのです。

今の会社に就職して、初めはシステム関係が数年前と比べて数段レベル違うことに驚きましたが、慣れてくると、昔取った杵柄(?)やっぱり早く仕事を覚えることができたような気がします。

言葉が違っても、国が違っても、自分がしてきたこと、職歴は大事に。

どこにいても求職、簡単ではありません。

が、きっと自分に合った場所みつかります。