ワクチン2回目接種と病欠
チューリッヒで、コロナワクチン2回目の接種に行ってきました。
今回は18才以上の希望者はだれでも予約できる、ということで前回より人が多く、受付の前にはすでに行列が出来ていました。
が、トントンと進み、すぐに順番がきて、接種が終わった時、時計を見たら、なんと10分した経っていないのにびっくりしました。
そのあと、様子見のための待合時間は前回より短縮されていて、10分。
全部で30分もかからず出てきました。
接種証明はオンラインで自分でプリントアウトしてください、と言われておしまい。
あっけなく終わりました。
その日は残業時間もたまっているので、代休をとっていた私。
私の働いている会社では(スイスはどこもそうだと思うのですが)、残業した分は毎月精算するというようなことをせず、一年間どんどんたまっていきます。
たまった分は、休みをとるとか、早く帰るなどで消化するようにしますが、取らなかった、あるいは取れなかった場合、積もり積もっていきます。
11月末に50時間を超えて残っていた場合は、本人の希望で残業代として払ってもらうか、又はまとめてお休みをとらなくてはいけないことになっています。
でも、12月の忙しい時に残業時間消化のためにみんなにお休みをとられると困るので、はやく消化しろとうるさく言われます。
なので、この日と、副反応のことも考えてその次の日、2日間私はお休みを取っていました。
「残業時間がたくさん余っているので、ちょうどコロナワクチン接種予定しているのでそこ2日間代休とってもいいですか。」
と上司に聞いたとき、彼は、
「かまわないけど、接種にかかる時間は、医者に行くのと同じとみなされて、一時間は労働時間として認められるんだよ。次の日具合悪かったら、病欠とったら?」
と言いました。
「いえ、どうせ残業時間消化しないといけないし、気分的にもそこ2日間お休みできるとありがたいので。」
と言って、代休を取らせてもらいましたが。
スイスで仕事して驚いたことのひとつ。
この病欠、非常に多いのです。
大体、平均で一人当たり月に1~2日くらいは平気で病欠、お休みします。
朝、上司に電話して、
「今日ちょっと私、具合わるいので、休みます。」
と言えばそれでいいのです。
2日間はそれでOK。
3日目からは上司の判断で医者の診断書を請求することができます。
でも、インフルエンザ、コロナもですが、そのような病気の時は、医者に行く必要がない、あるいは寝てないといけない状態で、診断書のために医者に行っていられない、という理由がある場合は診断書がなくてもいいことになっています。
医者の診断書も、病名や理由は書く必要がないのです。
病気、の一言で十分なんですね。
日本人の私としては、それはなんともはや。
第一、周りに迷惑かけるじゃないですか、突然休まれたら。
しかしスイス人はそうは考えないのです。
病気なのに出勤したら、かえって周りに迷惑がかかると考えるのです。
仕事に来た以上は100%仕事にうちこむことが求められるので、具合が悪くてそれができないなら始めから休んで、健康になってからまた来るべきだ、という考えです。
もちろん副反応が出たら、その時は病気なので、欠勤しても仕方ないと思います。
が、スイス人と病欠。
頭が痛い、というだけの理由で欠勤するスイス人。
確かに、熱が出ても仕事に行く日本人は異常って言えば異常なんでしょう。
でも平均月に1日病欠した場合、年に12日、有給休暇が私は年に30日あります。
うーん。
年に1か月以上休んで、お給料もらって良いんだろうか……
さて、気になる副反応でしたが、お休みしておいて良かったです。
接種した日は何事もなく元気で、お買い物して帰ったりしましたが、次の日、寝込みました。
熱は出なかったのすが、接種した腕が異常に痛く、体中の関節が痛く、起き上がることができませんでした。
しかしその翌日にはスッキリ。
カラッと治り、リモートワーク再開。
2日間のたまった仕事、片づけました!はい。
チューリッヒ州のコロナワクチン接種キャンペーンポスターより、「ワクチン接種して、海(のバカンス)へ戻ろう。」