帰国しました…
どうしようかさんざん迷った末、日本へ一時帰国しています。
仕事も3週間まとめてお休みがとれたので、14日間の隔離期間を考えても、残り1週間は歩けるし。
オリンピック開催が決定され、同時にスイス航空、東京行き、値段が2倍に上がりましたね。
幸い、日にちは変更しても良い覚悟で航空券は安い時に買っていたのですが、乗る人が増えると大丈夫かな、と心配になってしまいます。
ワクチン接種は2回すでに終わっていますが、折りからのウガンダ選手の陽性、ワクチン接種後だというし‥
経由便は避けたかったので直行便のあるスイス航空で、帰ろう…
陰性証明が日本のフォーマットに記入してもらわないと成田空港に着いてから大変、戻された方もいらっしゃると聞いて、在スイス日本大使館のお知らせにある、チューリッヒ空港内のセンターで検査を受けました。
スイスは学校の夏休みの期間が州によって違うのですが、ちょうど夏休みが始まる州が増え、空港は凄い人出。
コロナテストセンターも数カ所あるのですがド混みと聞いて焦ってしましまいました。
スイスでは薬局などでもコロナの簡易テストができて、一人につき月一度は、保険から費用がでるそうです。
しかし、この簡易テストで陰性でも日本入国には認められていません。
日本へ入国するのにはPCRテストで、厚生労働省の定めたフォーマットでないといけないそうです。
職場の上司に言って午後早退し(!)午後4時という中途半端な時間に行ったためか、すいていてあっけなく受けられました。
ヴァカンスには協力的なスイスの職場です。
コロナテストと言ったら、混んでるから早めに行ったら、と上司が言ってくれ感謝 。
20分くらいで終わり、夜メールで結果をもらい、次の日また検査センターへ行き、持参したフォーマットに記入とスタンプをしてもらいました。
費用は149フラン。
日本用陰性証明を無事ゲット❗️
飛行機はオリンピックへ向かうスイスの選手団と一緒でした。
何のスポーツかしら?
皆さんすらっとしたスポーツ体型。
機内は家族連れの方以外は、一席ずつ空けて座るので安心と言えば安心。
でも一席では1.5メートルには足りないかな?
一席空けたお隣にはウイーンから来たという報道関係の方が座っていました。
オーストリア航空、日本行き直行便なくなったんで、とこぼしていました。
機内はマスクをしていることと、消毒用お手拭きが配られること以外は全く以前とかわらず。
お子様連れの方も多く、スイス選手団にオリンピックの報道関係者と、賑わっていました。
成田空港到着!
なんて長いこと待ったことか…
日本の空気。
しかし、感動に浸る間もまく、それまでのごくフツーだった機内と比べて、空港内はすっかり変わっていました。
飛行機を降りると、もう自由に歩くことはできません。
まず順番に座って待つ。
進んでまた待つ。
次のブースへ。
また待つ。
これを気が遠くなるほど繰り返して、書類を提出してまたもらって。
最後にコロナテスト、唾液の検査をして、結果をまた待ちます。
お子様連れの方は本当に大変だったことと思います。
陰性結果が出てからまた、スイスから来た人は3日間ホテルで隔離ですから、そのホテルへ行くバスをまた待って。
到着からホテルの部屋に入るまで、約5時間半かかりました. 🥱
しかしこれだけ多くの方々が空港で働いていらして、入国者のために書類検査やらアプリのインストールやら手間ひまかけて、夜も遅い時間だというのに嫌な顔されるどころか皆様親切で笑顔を絶やさず…
さすがです。
スイスに限らず、これは他の国では真似できません。
普段、スイスのお役所はおろか、普通のスーパーですら、何か聞いたり手続きをお願いする時など、どちらがお客さんか、区別のないのがスイスです。
対応が悪いということではなく、わからない時はお互いに納得するまで聞く、不平不満はすぐにはっきり伝える、という社会です。
20数年スイス社会で、これに慣れてしまった私には、こう言われたらこう返す、ああ言われたらああ言い返す、という公式が身についてしまっています。
悲しいかな…
どんなに待たされても、
「お待たせして申し訳ありません。ご協力ありがとうございます。」
と笑顔でおっしゃられてしまうとこちらも、かえって申しわけなくなってきます。
こんな時期に帰国して、手間ひまかけさせてしまい、申し訳ないキモチデス。
もうひとつビックリしたこと。
延々と続くスタンプラリーのようなこの入国への検査書類集め等々、一生懸命お仕事されている方々、半分以上外国人です。
皆さん日本語が流暢でちょっと気付きませんが、ふとお顔を見ると驚きます。
日本も変わりましたね。
一年と8か月振りの日本、蒸し暑いですが嬉しいです。