スイスでお仕事ライフ

スイス、チューリッヒで仕事を始めて10数年。職場での日常をつづりたいと思います。

給食のないスイスの学校

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ここチューリッヒ州では、この月曜日からまた学校、新学期が始まりました。

我が家にはもう小学校に通う子供はいないので、ほっとしていますが…

ここスイスで働くお母さんの一番大変なこと。

私はとっても苦労させられました。

それは、地域に差はあるものの、原則スイスでは幼稚園から中学校まで、学校給食というものがないのです。

子供たちはお昼になると、一度家に帰って来ます。

お昼ご飯を家で食べて、そして午後また登校するのです。

給食を学校で食べて、午後一定の時間まで預かってくれる、日本で言う学童保育のような、Tagesschule というシステムも地域によってはできてきましたが、まだ一般的ではありません。

スイスでは、昔は、母親は家にいてお昼ご飯の支度をし、父親もお昼には帰宅して、家族そろって昼食をとって、午後またそれぞれ出勤、登校する、という習慣だったらしいです。

さすがに今では、お昼に家に帰れるお父さんも少なければ、お昼の支度をする専業主婦のお母さんもほとんどいないでしょう。

それに伴って、お昼に温かい、時間をかけて調理したものを食べて、夕食は簡単に冷たいもの、パンにチーズにハム、などだけ、という食習慣も姿を消しつつあります。

我が家では、私が再就職して仕事を始めた時、上の子が小学三年生で下の子が小学一年生。

最初の頃は60%という契約で働き始めたので、週3日出勤でした。

スイスでは正社員でも、勤務時間を何パーセントと選べるシステムがあり、会社側が受け入れてくれれば、独身の男性社員でも80%とか、それぞれの理由で、利用する人けっこういます。

上の子は、お昼ご飯を作って冷蔵庫に入れておけば、電子レンジでチンして食べて学校にまた行きなさいね、と言ってもなんとかなりました。

しかし、下の一年生の子はちょっと可哀そう。

小学校も家からちょっと遠かったので、道中も何かと心配で。

上の子に弟の面倒見なさい、と言いつけても限界があります。

で、始めの頃、Mittagstischというお昼を子供たちに食べさせて、また学校へ時間に合わせて送り出してくれるシステムの託児所のようなところがあるのですが、それが小学校の隣にオープンしたので、利用してみることにしました。

下の子のお友達も数人行っているとのことで、子供も納得しましたし。

見学に子供を連れて行ってみたところ、感じの良い年配の女性が案内してくれ、食事をするランチルームやメニュー表など見せてくれました。

しかし、そのお値段にびっくり!!!

社員食堂のその日の日替わりメニューが大体12フラン(約1400円!)はするスイスです。

ある程度は覚悟していました。

が、なんと、毎週定期的に何曜日と決めて申し込んで、一か月前に先払いした場合は、一回につき17フラン(約2000円‼)、そして定期的ではなく、前の日のお昼までに申し込むこともできるのですが、その場合は19フラン(約2200円) ……

一回ですよ、一度のお昼ご飯。

しかも、子供のご飯ですけど。

これは今から10年ほど前のことです。

今はいくらなんだろう?

まあ、食事の値段というより、面倒を見てくださる方の人件費ですね。

それにしても、住んでいる市からの補助も出ているということですが、このお値段です。

しかし、背に腹はかえられないので、申し込んできました。

週に3回、下の子はそこへ行くことに。

上の子は、自分で好きなように、宿題をしたり、テレビを見たりしながらご飯を食べたいので(!)うちで食べる、と言いはるので、上の子の分はまたお弁当を用意して。

下の子がMittagstischへ行った日の夜、

「今日お昼ご飯何だったの?」

と聞いてみました。

と彼は、

「うーん、なんだったっけ。」

となかなか言わないので、なんかおかしい、と思い、よーく問い詰めてみると、おいしくなさそうなものばっかりなので(彼の言い分)、その日のメニューが食べられない子のために、いつもスパゲッティかパスタの茹でたのがあるそうなのですが、それにケチャップをかけて食べたらしいことが判明。

しかしいつ聞いてもそのパスタにケチャップのパターン。

ウーン。

それで17フランか。

お友達のお母さまに、道でばったり会ったとき、聞いてみました。

「あら、ほんと?なんか食事の後時間がある子は遊んで良いらしいのね、あそこ。で、うちの子オタクのお子さんと早く遊びたいからって、急いで食べるらしいわよ。」

やっぱり…

仕方がないので、半年ほどで、下の子が二年生になったと同時に、やめさせました。

好き嫌いも尊重して、無理強いはしません、というMittagstischでしたが、パスタにケチャップじゃね~

その後仕事が忙しく、週4日の80%にできないか、と上司に聞かれ、週4日勤務に切り替えました。

週4日、夜帰宅すると、その日のお夕飯と、次の日の子供たちのお昼ご飯を用意し、お昼ご飯は電子レンジ用のプラスチックの蓋つきお皿に入れ、冷蔵庫へ、という生活が続きました。

お昼には必ず職場から電話を入れ、様子を探る私。

「テレビは15分で切って、食べたお皿はゆすいでから食器洗い機に入れてね。」

と電話で毎日念を押します。

それでも夜帰宅すると、下の子の食べたと思われるお皿は半分以上、ご飯とお野菜が残されたまま食卓に置きっぱなしでした。

それが6年間続いたのです。

日本でも中学校、高校はお弁当のところ多いですよね。

毎日のお弁当作り、本当に大変ですね。

少しでも体にいいもの食べてもらいたい親心。

しかしお昼に子供を家に帰すスイスの幼稚園と小学校。

何とかならないですかね?