子供にやさしいお買い物
スイスでお買い物をしていると、子供にやさしいお店がけっこうあることに気がつきます。
うちの近所にあるパン屋さん、子連れで行くと必ずクッキーを一枚、子供の手のひらにのせてくれたものでした。
ライ麦パン500グラム一個3フラン(約350円)買っただけなのに、2人の子供にクッキーを頂いて、ちょっと申し訳ない気分になったものでした。
お肉屋さんに行くと、お肉を注文して包んでくれる間、子供に
「ハム食べる?」
と聞いて、子供がうなずくと、大きな機械でハムを一枚スライスして、子供に渡してくれます。
うちの子はそれが食べたくて、私の手を引っ張って、
「ママ、メツガー(お肉屋さん)に行こうよ。」
と言ったものです。
「ハム頂きたかったら、良い子にしてるのよ。」
と言うと、子供なりに理解して素直に大人しく、きちんとありがとう、も大きな声で言えたりするものです。
時たまお天気の良い日は、土曜日の朝など、マーケットへ新鮮なお野菜を買いに行ったりするのですが、そこでも子供たちに、小さなりんごを、はい、とあげている姿を目にしたりします。
薬局では、子供用に作っているミニサイズの雑誌のようなものやら、グミベアの小さな袋、などなどいただきました。
近所の薬局には、親がお買い物中に子供が遊んで待っていられるように、おもちゃを置いたコーナーがあり、お絵かきやらゲームなどがおいてあります。
昨日薬局に行ったら、子供がそこから離れたがらず、困っているお母様見かけました。
チューリッヒと言えば、Sprüngli(シュプルングリ)という、有名なコンフィセリーがあります。
駅なかや空港など、いたる所にお店、カフェを併設したお店もあります。
チョコレートは言わずもがな、ケーキやサンドイッチまでなんでも美味しいですが、このお店のいちおし!
Luxemburgerli(ルクセンブルガリ)、というマカロンがあります。
いわゆるマカロンより一回り小さく、色々なフレーバーがそろっていて、シャンパンが入ったものや、季節の果物の味などなど。
お店に行く度、季節に合わせた新しいフレーバーが出ていて楽しめます。
チューリッヒへいらしたら、これはマストです!
このお店でこのルクセンブルガリを買う時、子供を連れていると、一つお味み!と言って、どのフレーバーが良いか聞いて子供の手のひらに一つ載せてくれるのです!
これはちょっと贅沢なお味みですね。
先日、もう私より背の大きい息子とたまたまお店の前を通った時、二人で顔を見合わせ、
「ルクセンブルガリ買っちゃおうか?」
と言い、ついついお店に入ってしまったのですが、息子と私にまで、ひとつづつ下さいました!
「え~、私にも?」
と思わず言ったら、お店の方、微笑んで、
はい、大好物デス。
そうでなくてもストレスの多いお子様連れのお買い物、少しでもラクにしたいですよね。
ショッピングセンターやスーパーなどで、泣きながら大騒ぎするお子さんを見かけると、うちの子ではない、とわかったいても今だにドキッとしてしまいます。
うちの子でなくてよかったあ(笑)…