スイスでお仕事ライフ

スイス、チューリッヒで仕事を始めて10数年。職場での日常をつづりたいと思います。

お墓のおはなし

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スイス人と結婚して、スイスに住んでいる、というと、よく聞かれる事があります。

それはお墓について…

「えー、じゃあお墓もスイス?お墓ってスイスでも買わないといけないの?」

うーん。

遡ること20数年前、結婚して渡瑞することを決めた時、学生時代のお友達、かなちゃんから言われたこと、今もしっかり覚えています。

「ねえ、それって亡くなった後も、スイスでお墓に入るっていうことよね。それでホントにいいの?」

その頃の私は、はっきり言ってそんなこと考えもしませんでした。

まだまだ先のことじゃない、いやだ、かなちゃんったら、と彼女の背中をポンと叩いたその頃の私。

一生スイスにいるかどうかなんてことすら、よく考えないで結婚してしまったような感じです。

若気の至りと言えばそれまでですが、しかし、

烏兎怱怱

光陰矢の如し

歳月人を待たず…

あっという間に人生の3分の2は過ぎてしまっただろうな、と思う私。

もうあと数年すると、日本で過ごした年数より、スイスで暮らした年数の方が多くなるかも…

スイスではお墓を買う、ということはありません。

普通は亡くなった時、その方が住んでいた市が所有する墓地に入ります。

スイスはキリスト教の国です。

カトリックプロテスタントに分かれて教会と、そして墓地があります。

小さな村などで村独自の教会がない所などは、大体近くにある大きな市などと同じ教区に入っていて、教会は共有する形です。

我が家は、主人と子供たちはプロテスタントですが、私自身は無宗教です。

無宗教だと、入るお墓はないのかしら?

一度、聞いてみたことがあるのですが、住んでいる市の職員の方が言っていました。

無宗教でも故人が生前あえて反対を表明していなければ、家族と同じプロテスタントなりカトリックなりの教会に属する墓地に入ることになるそうです…

そしてスイスで面白いな、と思ったこと。

墓地にあるお墓は借りる形になります。

墓石は家族がお金を出して作ってもらったり、お花を植えるなどしますが、場所自体は住んでいる市によって多少の違いはありますが、僅かな料金、あるいは無料です。

そして、決められた年数、(それがびっくりしたことに、お墓の混み具合にもよるそうですが…)、20年、25年など一定の期間が過ぎると、取り払って、次の方のために場所を空けるのです。

市などから家族宛てに、何年何月何日に取り払いますので、墓石を片づけるようおねがいします、と通知が来るのです。

合理的と言えばとても合理的。

日本のように先祖代々の墓、というものもありません。

今になって思います。

かなちゃん、あなたは正しかった!

ホントにそれでいいの?

考えるところデスね。