スイスでお仕事ライフ

スイス、チューリッヒで仕事を始めて10数年。職場での日常をつづりたいと思います。

スイスの水際対策

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自主隔離が終わってからの日本滞在は数日で、あっという間に過ぎ、またまた寒いスイスに戻りました。(涙)

私が日本を発ったのは12月の4日で、オミクロン株の影響で、スイスで水際対策が始まった翌日でした。

その前に在スイス日本大使館からのメールで、スイスでの水際対策が12月3日から強化される旨、お知らせがあり、ひっくり返るほど驚いたのでしたが。

島国の日本はともかく、ヨーロッパの真ん中で海のない、周りを他国に囲まれたスイスで水際対策なんて…

出来るのでしょうか?

しても意味あるのでしょうか?

その時点では、スイスに入国前に、ワクチン接種済であっても、PCRまたは簡易検査を受けて陰性証明を持参すること、PCRならば入国前72時間、簡易検査ならば入国前48時間以内のものであること、が条件でした。

そしてそれに加えて10日間の自主隔離が求められる、ということでした。

公共の交通機関を使用してはいけない、とも書いてありました。

なので、私は発つ前日に検査を受けられるように、実家近くの診療所を予約をしたのですが、この時、PCRにするか簡易検査にするか迷いました。

一応48時間の条件は前日検査ならばクリアしているので、簡易検査にしようかな、その方が費用が安いし、すぐ結果がわかるし、と思ったのです。

しかし、実家から徒歩数分の所にある診療所、海外渡航用の検査をしてくれるのですが、PCR以外の検査では英文の陰性証明は出しません、とのこと。

海外渡航にはPCRでなければだめですよ、と言われてしまい、それならばとPCRを受けました。

27500円…

一人なのでまあいいようなものの、これが2人や子供連れだったりしたら、大変な額になりますねえ。

しかし、これが後になって幸いとなったのです。

次の日、4日からまたこのスイスでの強化策が変更され、入国前検査はPCRのみ、その代わり10日間の自主隔離がなくなることに変更されていたのです。

私はスイスに着くまで知りませんでした。

当日は成田空港のスイス航空のカウンターで、陰性証明、ワクチン接種証明、そしてスイスでの滞在許可証のチェックがあったのですが、カウンターの方もあまりわかっていない、という印象を受けました。

ワクチン接種証明はいらないのかな?などと仲間同士でおしゃべりしているのが聞こえましたから。

スイス当局からの連絡がきちんと届いていないのだと思いました。

ワクチン接種していても陰性証明が必要なのだから、接種証明はいらないのだと思いますけど…

成田空港は、がら空き。

寂しいですね~

セブンイレブンと免税店が一店舗開いていましたが、あとはレストランも何も全部閉まっていました。

夏に一時帰国した際もそうでしたが、あの時はそれでもまだオリンピック関係の方が空港にいらしたので賑やかでした。

今回は何ともはや…

出国審査も空いていて、待たずにさっさと終わったのですが、あれ?

ここって自動化ゲートになったのではなかったかしら?

昔のように審査官のいる所を通過。

その時一枚の小さな紙を手渡しされました。

渡航自粛の要請について」

はあ?と思ってよく読んでみましたが、要するに帰国を前提をした短期渡航はやめてください、ということが書いてありました。

出国した人にこのような紙を渡しても遅いのでは?と思いましたが、ああ、それでか…

スイス航空のカウンターで、

「スイスに住んでいらっしゃるのですね?スイスに帰国されるのですね。」

と念を押されたのです。

一旦出たら、もう帰ってくるなよ、ということだったんですね…

その日のスイス航空、待合室にいたのは30名にも満たなかったと思います。

またまた一人で4席一列占めて、寝てきた私…

チューリッヒの空港に着いたら、空港はうってかわって大勢の人で賑わっていました。

入国審査もいつもの様に長ーい列。

スイスかEU諸国のパスポートの列はさっさと進むのですが、日本人は「ALL PASSPORT」の列に並ばないといけないので、待たされるのです。

何やら前の方は話合って揉めているように見えました。

「変更されてすぐ、無理だよそれは。」

と怒鳴っています。

審査官は、仕方ないね、と言う感じで話し合ったあと、それでも入国させていました。

どうしたんだろう?

と思いましたが、私の番。

パスポートと滞在許可証を出した時、陰性証明を持っているか聞かれました。

27500円も払ってゲットしたのですから、待っていました、とばかりにうなずいて陰性証明を出したら、審査官の方、よーく真剣に見てから、

「Danke viel viel mals!(本当にありがとう)」

と満面の笑みで、立ち上がってお礼をおっしゃり、私はへ?何で?と狐につままれたような気分に…

なんでありがとう、と言われるんでしょう?入国審査で?

後で自宅に着いて、友人から電話をもらうまでわかりませんでした。

友人は奥様がポルトガル人で、実家に帰っていて、その日スイスに戻って来るはずだったのです。

しかし急に水際対策が変更されたので、ほとんどの方が知らず、その友人の奥様も簡易検査の陰性証明しか持っていなかったため、リスボンの空港ですでに搭乗を拒否されてしまい、PCR検査をするには時間的に間に合わず、帰れなかったというのです。

それで彼は、私はどうしただろう、と電話をして来たのでした。

そうか、それでか…

私がPCR陰性証明を持っていたので、お礼を言われたのでした。

10日間の隔離がなくなったのもその時、彼に聞くまで知りませんでした。

しかし、よくわからなかったのは、在スイス日本大使館からのメールでは、公共の交通機関を使用してはいけない、とありましたが、これは?

スイスの保険局のホームぺージには3日までの水際対策強化の変更以前のものでも、それについては一切記載がありませんでした。

隔離がなくなったのを知らなかった私は、チューリッヒ空港でスーツケースを取って、出る際にそこにいた空港の係員の方に聞いたのです。

「自主隔離に入る人は、空港から電車に乗って帰ってもいいのですか?」

係員の方は、はあ?と、何言ってんだ?とばかりに私を見つめて、

「電車に乗ってだめなら、みんな帰れないでしょう?」

と首を振って言いました。

自主隔離があったとしても、空港から公共の交通機関の使用してはいけない、ということはなかったのだと思いますが…?

自宅に着いて、数時間後、住んでいるチューリッヒ州のコンタクトトレーシングからSMSとメールをもらいました。

「日本から帰国されたという報告を受けました。4~7日後にもう一度検査をして、結果をアップロードしてください。」

そうか、これがスイスの水際対策。

4日後、簡易検査を受け、陰性証明を州のシステムにアップロードしました。

すると、10分後くらいにSMSをもらい、

「陰性証明を確かに受領しました。ご協力ありがとうございます。」

すごい早さでの対応。

スイスの水際対策、ちゃんとしているんだ。

やればできるんじゃない、と思ったのは私だけでしょうか?