スイスでお仕事ライフ

スイス、チューリッヒで仕事を始めて10数年。職場での日常をつづりたいと思います。

思えば遠し故郷の空

    

年末年始のお休みも終わり、ここチューリッヒでは、明日から学校も始まります。

例年にない暖かさで、スイスでは雪がなく、スキーも出来ないようです。

温暖化、のせいでしょうか。

日本にいる友人から年賀状を数枚頂いたりして、日本のお正月に思いを馳せたりしました。

私は東京育ちですが、両親は田舎の出身で、親戚もその田舎に大勢います。

ここ数年はコロナで、田舎に帰って親戚周りやお墓参りなどできなかったこともあって、私の存在は忘れられてしまっているようです。

スイスのチョコレートを送ったりしても、ハガキ一枚来ることもありませんでした。

海外の住所を書くのが大変で、お礼状が出せないので、ありがとう、と伝えてほしいと母に電話があったそうです。

かえって迷惑だから、もうやめなさい、と母に諭されました…

そもそも結婚して、スイスに来た時点で、父方の方の親戚では、Hamako=バッテン、没、とされてしまっていますから(笑)…

仕方ないです。

私はそれでいいのですが…

母は東京で一人で生活しています。

幸い健康で、身の回りの事は自分でできる状態ですが、いつどうなるか、高齢なので心配です。

母の姉妹が田舎にいるのですが、同居している息子夫婦に反対されて、東京にいる私の母に会いに来ることは出来ない、と言って電話だけ来るとか。

未だにコロナがあって、周りへの遠慮から、田舎へは帰れない、と言うことを聞いたりすると、なんかため息出てしまいます。

マスクなしではゴミ出しにも行けない、と母もつぶやいています。

スイスではコロナもう終わっていますから。

過去形です。

スイスの義母はさらに高齢ですが、コロナワクチン5回目こそしたものの、今はマスクもせずに地域のイベントに参加したり、高齢者グループのバス旅行に一緒に出掛けたり。

何かあった時は、すぐに施設に入れるよう、申し込みだけはもうしているのです。

いつまで一人で生活できるか…

でも直接母に、

「一人で生活できなくなったら、どうしたいか?」

なんて聞けません。

そうでなくても、電話する度、里帰りする度、言われているのです。

「あなたの言い方、キツイから気をつけなさい。」

スイスに行ってからキツクなった、と…

遠く故郷にいる親の介護って、皆さまどうされていらっしゃいますか?

ああ、わが父母いかにおわす…